どうやって認定介護福祉士になるのか

認定介護福祉士になるには

認定介護福祉士養成研修Ⅰ・Ⅱを受講しなければなりませんが、受講するには介護福祉士の資格と実務経験が必要です。研修受講後は年1回書類審査が行われ、合格すると認定証が交付されます。ただし、名簿は別途登録手続きが必要です。また、登録後は5年ごとに更新しなければなりません。

カリキュラムについて

認定介護福祉士養成研修は「認定介護福祉士養成研修Ⅰ種」と「認定介護福祉士養成研修Ⅱ種」で構成されており、条件や受講内容が異なります。
認定介護福祉士養成研修Ⅰ種は、認定介護福祉士に必要な介護の実践力を身につけることを目的としています。医療的ケアやリハビリテーション、認知症、心理的・社会的支援に関する知識を習得し、他職種との連携に必要なスキルと知識を学びます。また、「利用者の尊厳を守る」「自立を支援する」という考え方に沿って、ユニットや少人数のチームのリーダーを指導するのに必要な知識を身につけることができます。Ⅰ種を受講するには、介護福祉士として5年以上の実務経験がある、介護士を対象とした現任研修を100時間以上受講している、などの条件をクリアしなければなりません。ただし、認定介護福祉士認証・認定機構が定める介護福祉士ファーストステップ研修などの研修を受講した人は、レポート課題及び受講試験が免除されます。
認定介護福祉士養成研修Ⅱ種は、認定介護福祉士に必要な指導力や判断力を養うとともに、根拠を見出し、業務全般において創意工夫する力を身につけるのが目的です。サービスを管理するのに必要な手段を整理・改善してサービスの最適化の根拠を導き出し、それに基づいた指導ができる力も養います。また、地域の介護力を高める力や介護力を地域づくりに発展させる力も身につけることができます。
Ⅱ種を受講するには、Ⅰ種を修了している、少人数のチームのリーダーとしての実務経験がある、などの条件をクリアしなければなりません。特に実務経験は、居宅・施設系の両方のサービスにおける生活支援の経験を積んでいることが望ましいとされています。

申し込みについて

認定介護福祉士養成研修は、認定介護福祉士認証・認定機構が認定した団体が行っています。各都道府県社会福祉協議会や介護福祉協会が実施していることが多いので、まずはお住まいの自治体に認定介護福祉士養成研修を実施している団体があるか問い合わせてみましょう。

気になる研修期間と費用

各団体によって研修期間と費用が異なります。例えば、長野県介護福祉協会では費用が会員35万7,000円、非会員60万9,000円で期間は7月から翌年4月までですが、京都介護福祉協会は費用が会員28万6,000円、非会員が57万2,000円で期間は9月から翌年10月までです。
このように全国一律ではないので、受講する前に自治体の各団体の規約を確認しておきましょう。