認定介護福祉士と介護福祉士との違い
実務経験が必要なのは同じ
介護士がキャリアアップのために資格を取得する場合、多くの人が目指しているのが国家資格である介護福祉士です。介護福祉士は日常生活に支障をきたしている要介護者や高齢者の介護をはじめ、介護に関する相談や指導などが主な仕事です。介護福祉士を取得するには認定介護福祉士と同じように実務経験が必要ですが、期間が異なります。介護福祉士は3年で、認定介護福祉士は5年の実務経験が必要です。介護福祉士の資格を取得していない場合は、介護福祉士になるために必要な実務経験(3年)+認定介護福祉士になるために必要な実務経験(5年)が必要なので、少なくとも取得するまで8年以上かかります。
指導範囲の違い
介護福祉士は被介護者や介護者に対して介護指導を行います。一方、認定介護福祉士は被介護者や介護者だけでなくチームのリーダーへの指導、地域関係者への助言なども行います。
更新について
国家資格である介護福祉士は更新制度がありません。介護福祉士会への入会も任意です。それに対し、民間資格である認定介護福祉士は認定介護福祉士として登録した後、5年ごとの更新が義務づけられています。更新はポイント制で、現任研修や介護・福祉に関する研修への参加、研究発表、講演活動などを通じて20ポイント以上を取得する必要があります。
認定介護福祉士は様々な役割を担っている
介護福祉士の資質を高め、多様化・専門化する介護ニーズに応えることを目的として設けられた認定介護福祉士には、地域包括ケアシステムの一員として他職種や域の関係者との交流が求められています。また、介護サービスの質を向上させるためにサービスの提供状況を把握し、必要に応じて上司や経営陣に提言するなど、サービスの提供体制の改善にも励まなければなりません。加えて、ユニットや少人数のチームのリーダーへの指導、事業所内研修の企画・実施など、教育者としての役割も担っています。
認定介護福祉士は心のケアや看取りにも関わっています。利用者の介護度や障がいへの配慮などの情報を共有し、施設内のケア方針をまとめることも大切な仕事です。
認定介護福祉士は施設内だけでなく、他施設や医療機関との連携も積極的に行うことが求められます。利用者の状態の変化にいち早く気づき、他職種やケアマネージャーと連携することで、介護度や病状の悪化を最小限に抑えられるように尽力します。連携する際は利用者の生活状況やケア内容を論理的かつ正確に伝える能力が求められるため、日頃から状況をよく把握しておかなければなりません。
また、地域の介護力を向上させ、社会に貢献することも認定介護福祉士の重要な役割のひとつです。
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