認定介護福祉士の他に役立つ資格とは

キャリアアップに役立つ資格は他にもある

介護福祉士として経験を積み、さらなるキャリアアップを目指すなら資格を取得しましょう。介護系の最上位資格である認定介護福祉士の取得がおすすめですが、他にも役立つ資格がいくつかあるので紹介します。

専門性を身につけたい人におすすめの資格

リーダーや管理職として、チームをどのようにまとめていくのかを考えた時に役立つのが認知症ケアに関する資格です。認知症ケアは1人ではできません。チームで役割を分担し、お互いの能力の過不足を補っています。管理職を目指すのであれば認知症ケアの資格を取得しても損はないでしょう。キャリアアップにつながる認知症ケアの資格といえば、「認知症介護基礎研修」「認知症介護実践者研修」「認知症介護実践リーダー研修」「認知症ケア専門士」です。
「認知症介護基礎研修」は認知症ケアの入門的な資格です。認知症患者とのコミュニケーションを向上させることができます。1日で取得できるほど難易度が低いので取得しやすいでしょう。
「認知症介護実践者研修」は認知症介護に2年以上携わっている人が取得できる資格です。認知症対応型共同生活介護事業所やグループホームの計画作成者や管理者は取得することが義務づけられているので、昇格による年収アップが期待できます。試験はなく、全課程を修了すれば取得できます。
「認知症介護実践リーダー研修」は、グループホームなど認知症を行う施設でリーダーや管理職を目指す人におすすめの研修です。受講するには、認知症ケアに5年以上携わり、認知症介護実践者研修を1年以上修了していることが条件となります。こちらも試験はなく、全課程を修了すれば取得できます。
「認知症ケア専門士」は認知症ケアに関する専門知識と適切なケアを提供するスキルを備えている人に与えられる資格です。認知症ケアの実務経験が3年以上あれば誰でも受験できます。この資格を取得することで認知症に対する理解が深まり、適切なケアを提供できるようになります。認知症患者との関係も良好になるでしょう。試験は一次試験と二次試験で構成され、筆記試験に加えて小論文やディスカッションもあり、どちらかといえば、難易度は高めです。

キャリアチェンジに役立つ資格

将来的にキャリアチェンジも視野に入れているのであれば「福祉環境コーディネーター」や「福祉用具専門相談員」もおすすめです。
「福祉住環境コーディネーター」は、高齢者や障害者の住みやすい住環境を提案する資格です。レベルは3段階ありますが、1級はかなり難しく合格率はわずか12％です。
「福祉用具専門相談員」は、公的介護保険で福祉用具を利用する人に、福祉用具の選び方や使い方などのアドバイスができる資格です。厚生労働省が指定する講習を受講し、修了試験に合格すれば取得できます。